最近、ネットショッピングの際に、「レビューや口コミの数や評価が少ないものほど価値のある商品ではないか？」と感じるようになった。
リアルな実店舗での買い物もするけど、インターネットでショッピングする機会がだんだん増えた。「こういうものが欲しい」とこだわりを思って実店舗にいっても、なかなか条件に合ったものがないからだ。実店舗では商品を並べるスペースに限りがあるから、どうしても需要の多いモノ、売れ筋商品を優先に置く傾向がある。
一方Amazonや楽天などのネットショップでは、希望する商品のこだわりたいキーワードで条件検索すると、希望に近い商品が実店舗よりも見つかる可能性が高い。
しかし、手にとって実物を確かめて買えないことがデメリット。書籍もそうだし、特に衣服はいくら希望通りの見た目や素材でも、質感、肌触りとかフィット感は試着してみなければわからない。
そこで、たいていの人はその商品に寄せられているレビューや口コミを参考にしようとする。なぜなら、買い物に失敗したくないから。条件検索後の商品の候補が並んでいるのを見て、高評価が多い商品がまず目に留まりやすい。
私も「これだけ多くの人が良いと言ってるから、大丈夫だろう」とレビューに背中を押され購入したことが何度もある。
でも、どれだけ絶賛されている商品でも、実際に届いたら期待外れだったということが結構多い。
「レビューをしっかり読んでから慎重に購入したつもりなのに・・・」と納得いかない気持ちになるうちに、ふと考えた。
他人の価値観と自分の価値観が同じだと錯覚したことが間違いだったのでは、と。
価値観も好みも人それぞれ。
多くの人が良いと評価しているものが、自分にとって良いとは限らない。
人は自分の能力の範囲内でしか物事を評価できないから、たとえ本当に高品質だったとしてもその良さが理解できなかったりする。
そう考えてからは、ネットの商品に記載されている内容を確認して自分の希望に合うものであれば、多少値段が高くて誰もレビューを書いていなくても思い切って購入することにした。
実際、レビューに拘らず買った商品が満足できて、ずっとリピート購入しているものがある。
それまでは、ネットショッピングの際、レビューの多い順から商品をチェックするようにしていたが、今は逆に少ないものから見るようになった。
人の意見や数ばかり見ていては、本当に望むものは手に入らない。
やっぱり購入の決め手は、自分の直感を信じることだと気付いた。
